【PHA-1A】ソニーユーザー向けのポタアン入門機

今回はSONYのPHA-1Aというポターブルアンプについて。携帯オーディオプレイヤーというと、ウォークマンとiPodというイメージが強いという人は少なくはないのではないでしょうか？しかし、iPodでポタアンを使うならば、もともとiPodの音質があまり良くないということもあり、選択肢も多いのですが、ウォークマンでポタアンに対応する、或いは使用できるポタアンは少ないです。理由としては、主にウォークマン単体でも、まあまあ音質が良いことなどが挙げられます。

○音質

DACはWM8740(Wolfson社）、オペアンプはLME49860(Texas Instruments社）を搭載しています。音自体は華やかな部類ですね。若干低音よりです。個性的な音ではありませんが、うまくまとまっています。

ウォークマンの音質が下位機種でも優秀なこともあり、音質向上の有無が意見が分かれます。確かに劇的に音質が向上するほどではないので、試聴してから、購入を検討するのが良いでしょう。少し具体的に言うと、Sシリーズなら十分効果があります。Aシリーズは効果はありますが、イヤホン・ヘッドホンの性能、音源、周囲の環境などにより、体感できない場合が存在してきます。それ以上のシリーズは効果は薄いですね。とても好みならといったところ。

また、過去記事、オンキヨーのDAC-HA200についての記事で、ノイズに弱いということを述べましたが、このPHA-1Aはノイズに強いです。ポタアンという製品の性格上、電波を受発信する機器（スマホなど）と接続するケースが存在しますので、ノイズ対策は必須といっても過言ではありません。しっかりと作り込みがなされているということが窺えます。

○デザイン

アルミが使用されており、質感は十分です。シルバーの塗装に黒の文字ですから、非常に文字が読みやすくなっています。非常にコンパクトではありますが、今は、特にスマホが大型化していますので、若干のアンバランス感（スマホ側が大きい傾向）が否めません。

○まとめ

しっかりと作り込みがなされた、良いポタアンです。軽量コンパクトかつ低価格（ポタアンというジャンル内）ですから、入門機やサブ機としては良い選択肢になるのではないでしょうか？